5月18日
普段、ここを訪れる時には“トレッキング”を楽しむために訪れることが多い僕だ。
が、今日は実に18年振りくらいに“釣り”で訪れる事となった。

奥日光戦場ヶ原。
そろそろ、僕のトレッキング病が鎌首を擡げ出す頃なんだけれど、今シーズン初の戦場ヶ原は釣りからスタートとなった。
同行者は僕の友人 饅頭フライマンさん。

午前6時30分ちょい過ぎに、赤沼茶屋で釣り券を購入し、湯滝まで移動。
新緑の清々しい風がとっても心地よい。
準備を済ませ、先ずは川の様子を見ながら「小田代橋」まで移動する。
歩くこと30分強。 小田代橋下流から実釣開始。 饅頭フライマンさんに先行してもらう。
橋の下流の倒木の下で、小さいカワマスに遊んでもらう。

体長18㎝程度の豆っこいチビスケと戯れる。

ライズは全く見えず、なので最初はニンフをアウトリガーで流すのだが、倒木の下ではアウトリガーは不利なので急遽ルースニングシステムに変更し、倒木下へフライを捩じ込むとすぐに反応してくれるのがこいつら幼稚園児達。
この場所で立て続けに6本顔を出した。
で、その倒木の上流側、対岸ギリギリに小さく開いたスポットがあり、水深も幾分深い。よ~く観察していると、なかなかのサイズが見え隠れしている。で、こいつを仕留めるべく突きまわして、6投目くらいでようやく引っ張り出した8寸サイズ。

やはりブルックトラウトは綺麗だね~。 日本のイワナの侘び寂び感もいいけれど、極彩色の彩もまた魅力だよね。

どうすればこんな色になるんだかなぁ???
この魚体を見ると、遠い昔を思い出す。
僕が中学校へ進学した頃、夏休みにたった一人で奥日光まで釣りに来たことがある。
僕の叔父が釣りをする人で、叔父の持っていた本を見て奥日光の湯川の釣りを知ったんだ。 で、夏休みに、当時の国鉄足尾線(現、わたらせ渓谷鐵道)と東武バスを乗り継いで、戦場ヶ原にやって来たことを思い出すんだ。
もうかすかな記憶だけれど、それでもこの魚の体色だけは鮮明に覚えている。初めて釣り上げたときの感動と驚きは僕の釣り人生に衝撃を与えてくれたよ。
でも、今ではあの時の湯川の面影は無いけれどね。 梅花藻で覆いつくされた、エメラルドグリーンに輝く美しい湯川の姿は、もう当分は見られないんだろうね。 緑色の梅花藻の隙間から、僕が流す毛鉤(この時はテンカラをやっていたからね)一気に飛び出すシーンと、キラキラ光るレインボートラウトや極彩色のブルックトラウトは、まさに聖地に棲む宝石のような魚だったよ。
あれからもう30年以上経っているんだなぁ・・・

小田代橋の袂に息づくクリンソウ。 まだここでは蕾だけれど、これが咲く頃中禅寺湖畔の千手ヶ浜にまた行こう。
あそこのクリンソウはとっても綺麗だからね。
花好きの僕には、湯川散策は堪らなく面白い。 釣りに花の写真に大忙しだったよ。

「ウグイスカグラ」

「ヒメイチゲ」

「トウゴクミツバツツジ」
やっぱり日光は最高のフィールドだよ。
先行していた饅頭フライマンさん意追い付く。 散策道のすぐ脇の流れ、沈んだ倒木の脇で、非常に怪しからんライズを発見する。 そう、気温が上昇して、いつの間にかさまざまな虫がハッチし始め、魚たちもドライフライに反応し始めていたんだ。

この場所で、僕は休憩を兼ねて饅頭フライマンさんの釣りを見ていた。 昨年、一緒に釣りに行ってから技術が進化していたよ。とてもキャストが静かで丁寧になっていたね。 上達しています。素晴らしいですね。
で、お茶を飲みながらマッタリしていたら、上流側から木道をニコニコ笑いながら歩いてくる一人の男性を見つける。
どんどん近づいてくるその男性。
「あれっ? 僕、この人知ってる~! 先月、一緒にキャンプファイヤーやってた!」
僕が所属しているジャパンフライフィッシャーズの大先輩のHさんでした。 この日はご家族と観光に来ていらしていたそうで、湯川Pで僕のポンコツ28号を見つけたそうなんだ。
なんだか釣り場でのこういう出会いはホッとするって言うか、嬉しくなるって言うか、いいね!

続いて僕もこの怪しからんライズを突いてみる。 で、ストーンフライ#18でライズを獲る。
さかなは小型だけれど、仲間と一緒の釣りだから釣れないよりはいいよね。
Hさんと別れ、僕らは上流へ移動。途中、3人のフライマンの方達と情報交換し、僕らは小滝の入る。
が、小滝の滝壺の手前に1人入っていたので、小滝の橋の下流に入る。で、そこで、またまたいやらしいライズを発見。しかも連発!
早速、饅頭フライマンさんにヒット。

続いて僕も2匹釣ったかな? この場所で2人で5本以上釣ったんでないかな?
で、そろそろ時間が迫ってきたので、湯滝へ移動。
僕はこの時点で納竿。もう充分釣ったし、あとは饅頭フライマンさんのサポートに入る。
湯滝レストハウスの裏から入渓。 僕らの後ろを横浜から来た修学旅行の小学生達が通り過ぎる。数十回に亘る「こんにちは」の絨毯爆撃をやらかしながら・・・ これが草臥れるんだ。

レストハウス下の倒木の脇から、この日最後の1尾をヒットさせた饅頭フライマンさん。まさに有終の美!
なかなかのサイズだよ!

最後の最後でやってくれました! いや~いいですねぇ。お見事です!
それから、湯滝へ向かったのだが、先程の小学生達が滝壺目掛けて投石をやらかしている・・・
参ったね。 で、フライマンさんは観瀑台の下流側を突いていた。 で、僕はその小学生達の質問攻めに遭っていた。
「おじさん、おじさん! 何が釣れるんですか?」「いっぱい釣れましたか?」「どうやって釣るんですか?」
代り映えの無い質問をしてくるガキどものなかで、たった一人だけ変わった質問をしてきた女の子がいたね。
「この魚はなんて言う魚ですか?」
僕が「ブルックトラウトといって、日本ではカワマスって呼ばれてる」と答えると、
「日本にはいつ頃やって来たんですか? どんな人が持って来たんですか?」だって・・・ へぇ~ なかなか頼もしい質問してくるじゃあないかい? じゃあ、こっちもそれに応えましょうってことで、ブルックの歴史から、ハロルド・パーレット卿やトーマス・B・グラバー卿の話やら、いっぱいしてあげたら隣にいる男の子たちは首をかしげていたけれど、その女の子だけは僕の話をメモっていたんだ。 今までにここで会った修学旅行の小学生の中で、ここまで真剣に僕の話を聞いてくれた子はいなかったよ。凄い子が居るものだなぁと感心してしまった。 ついでに先程撮影したブルックのアップ写真を見せてあげたら、とても興味があったみたいだね。ジーッと見たいたよ。 僕の巻いたフライを見せてあげたら、「フライフィッシングの事を教えて下さい」「私にも出来ますか?」だとさ! 弟子にしちゃおうかなぁ? なんて邪な考えが脳裏を横切る。
そういう子も居るんだね。話ししていて嬉しい気分になっちゃったよ。こんな子がもしも娘だったら、川に行く理由がいつでも作れちゃうね。
そして、この日は納竿。 車に戻り、着替えをして昼抜きで釣りをしていたので、遅めの昼食を摂りにレストハウスへ。

久しぶりに食べた「舞茸天丼」 揚げたての天ぷらが超・うめぇ! ただし超・アチィ! ウマウマでした!
やっと釣りブログらしい記事が載せられたなぁ・・・ まぁ、自分、気紛れですから・・・
ってことで、僕の思い出の品を・・・

もう、くすんでしまっているけれどね。 初めての湯川で貰ったバッヂ。 30数年前。
おしまい

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普段、ここを訪れる時には“トレッキング”を楽しむために訪れることが多い僕だ。
が、今日は実に18年振りくらいに“釣り”で訪れる事となった。

奥日光戦場ヶ原。
そろそろ、僕のトレッキング病が鎌首を擡げ出す頃なんだけれど、今シーズン初の戦場ヶ原は釣りからスタートとなった。
同行者は僕の友人 饅頭フライマンさん。

午前6時30分ちょい過ぎに、赤沼茶屋で釣り券を購入し、湯滝まで移動。
新緑の清々しい風がとっても心地よい。
準備を済ませ、先ずは川の様子を見ながら「小田代橋」まで移動する。
歩くこと30分強。 小田代橋下流から実釣開始。 饅頭フライマンさんに先行してもらう。
橋の下流の倒木の下で、小さいカワマスに遊んでもらう。

体長18㎝程度の豆っこいチビスケと戯れる。

ライズは全く見えず、なので最初はニンフをアウトリガーで流すのだが、倒木の下ではアウトリガーは不利なので急遽ルースニングシステムに変更し、倒木下へフライを捩じ込むとすぐに反応してくれるのがこいつら幼稚園児達。
この場所で立て続けに6本顔を出した。
で、その倒木の上流側、対岸ギリギリに小さく開いたスポットがあり、水深も幾分深い。よ~く観察していると、なかなかのサイズが見え隠れしている。で、こいつを仕留めるべく突きまわして、6投目くらいでようやく引っ張り出した8寸サイズ。

やはりブルックトラウトは綺麗だね~。 日本のイワナの侘び寂び感もいいけれど、極彩色の彩もまた魅力だよね。

どうすればこんな色になるんだかなぁ???
この魚体を見ると、遠い昔を思い出す。
僕が中学校へ進学した頃、夏休みにたった一人で奥日光まで釣りに来たことがある。
僕の叔父が釣りをする人で、叔父の持っていた本を見て奥日光の湯川の釣りを知ったんだ。 で、夏休みに、当時の国鉄足尾線(現、わたらせ渓谷鐵道)と東武バスを乗り継いで、戦場ヶ原にやって来たことを思い出すんだ。
もうかすかな記憶だけれど、それでもこの魚の体色だけは鮮明に覚えている。初めて釣り上げたときの感動と驚きは僕の釣り人生に衝撃を与えてくれたよ。
でも、今ではあの時の湯川の面影は無いけれどね。 梅花藻で覆いつくされた、エメラルドグリーンに輝く美しい湯川の姿は、もう当分は見られないんだろうね。 緑色の梅花藻の隙間から、僕が流す毛鉤(この時はテンカラをやっていたからね)一気に飛び出すシーンと、キラキラ光るレインボートラウトや極彩色のブルックトラウトは、まさに聖地に棲む宝石のような魚だったよ。
あれからもう30年以上経っているんだなぁ・・・

小田代橋の袂に息づくクリンソウ。 まだここでは蕾だけれど、これが咲く頃中禅寺湖畔の千手ヶ浜にまた行こう。
あそこのクリンソウはとっても綺麗だからね。
花好きの僕には、湯川散策は堪らなく面白い。 釣りに花の写真に大忙しだったよ。

「ウグイスカグラ」

「ヒメイチゲ」

「トウゴクミツバツツジ」
やっぱり日光は最高のフィールドだよ。
先行していた饅頭フライマンさん意追い付く。 散策道のすぐ脇の流れ、沈んだ倒木の脇で、非常に怪しからんライズを発見する。 そう、気温が上昇して、いつの間にかさまざまな虫がハッチし始め、魚たちもドライフライに反応し始めていたんだ。

この場所で、僕は休憩を兼ねて饅頭フライマンさんの釣りを見ていた。 昨年、一緒に釣りに行ってから技術が進化していたよ。とてもキャストが静かで丁寧になっていたね。 上達しています。素晴らしいですね。
で、お茶を飲みながらマッタリしていたら、上流側から木道をニコニコ笑いながら歩いてくる一人の男性を見つける。
どんどん近づいてくるその男性。
「あれっ? 僕、この人知ってる~! 先月、一緒にキャンプファイヤーやってた!」
僕が所属しているジャパンフライフィッシャーズの大先輩のHさんでした。 この日はご家族と観光に来ていらしていたそうで、湯川Pで僕のポンコツ28号を見つけたそうなんだ。
なんだか釣り場でのこういう出会いはホッとするって言うか、嬉しくなるって言うか、いいね!

続いて僕もこの怪しからんライズを突いてみる。 で、ストーンフライ#18でライズを獲る。
さかなは小型だけれど、仲間と一緒の釣りだから釣れないよりはいいよね。
Hさんと別れ、僕らは上流へ移動。途中、3人のフライマンの方達と情報交換し、僕らは小滝の入る。
が、小滝の滝壺の手前に1人入っていたので、小滝の橋の下流に入る。で、そこで、またまたいやらしいライズを発見。しかも連発!
早速、饅頭フライマンさんにヒット。

続いて僕も2匹釣ったかな? この場所で2人で5本以上釣ったんでないかな?
で、そろそろ時間が迫ってきたので、湯滝へ移動。
僕はこの時点で納竿。もう充分釣ったし、あとは饅頭フライマンさんのサポートに入る。
湯滝レストハウスの裏から入渓。 僕らの後ろを横浜から来た修学旅行の小学生達が通り過ぎる。数十回に亘る「こんにちは」の絨毯爆撃をやらかしながら・・・ これが草臥れるんだ。

レストハウス下の倒木の脇から、この日最後の1尾をヒットさせた饅頭フライマンさん。まさに有終の美!
なかなかのサイズだよ!

最後の最後でやってくれました! いや~いいですねぇ。お見事です!
それから、湯滝へ向かったのだが、先程の小学生達が滝壺目掛けて投石をやらかしている・・・
参ったね。 で、フライマンさんは観瀑台の下流側を突いていた。 で、僕はその小学生達の質問攻めに遭っていた。
「おじさん、おじさん! 何が釣れるんですか?」「いっぱい釣れましたか?」「どうやって釣るんですか?」
代り映えの無い質問をしてくるガキどものなかで、たった一人だけ変わった質問をしてきた女の子がいたね。
「この魚はなんて言う魚ですか?」
僕が「ブルックトラウトといって、日本ではカワマスって呼ばれてる」と答えると、
「日本にはいつ頃やって来たんですか? どんな人が持って来たんですか?」だって・・・ へぇ~ なかなか頼もしい質問してくるじゃあないかい? じゃあ、こっちもそれに応えましょうってことで、ブルックの歴史から、ハロルド・パーレット卿やトーマス・B・グラバー卿の話やら、いっぱいしてあげたら隣にいる男の子たちは首をかしげていたけれど、その女の子だけは僕の話をメモっていたんだ。 今までにここで会った修学旅行の小学生の中で、ここまで真剣に僕の話を聞いてくれた子はいなかったよ。凄い子が居るものだなぁと感心してしまった。 ついでに先程撮影したブルックのアップ写真を見せてあげたら、とても興味があったみたいだね。ジーッと見たいたよ。 僕の巻いたフライを見せてあげたら、「フライフィッシングの事を教えて下さい」「私にも出来ますか?」だとさ! 弟子にしちゃおうかなぁ? なんて邪な考えが脳裏を横切る。
そういう子も居るんだね。話ししていて嬉しい気分になっちゃったよ。こんな子がもしも娘だったら、川に行く理由がいつでも作れちゃうね。
そして、この日は納竿。 車に戻り、着替えをして昼抜きで釣りをしていたので、遅めの昼食を摂りにレストハウスへ。

久しぶりに食べた「舞茸天丼」 揚げたての天ぷらが超・うめぇ! ただし超・アチィ! ウマウマでした!
やっと釣りブログらしい記事が載せられたなぁ・・・ まぁ、自分、気紛れですから・・・
ってことで、僕の思い出の品を・・・

もう、くすんでしまっているけれどね。 初めての湯川で貰ったバッヂ。 30数年前。
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